しかし、内部カスタムをすると、初速を大幅に引き上げることができます!
本記事では、東京マルイ電動MP7の初速を上げるカスタムパーツを分かりやすくまとめましたので、ぜひご覧ください!
※筆者が直接カスタムして初速を最大92m/sまで上げることに成功したパーツです。
電動MP7初速アップカスタム「目標」
電動MP7のカスタム理由
実銃でも多くの特殊部隊で使用されているMP7A1は、サバゲーにおいても軽量&コンパクトで取り回しが良くて、命中精度も高いなど、CQBフィールドで愛用されているエアガンです。
電動MP7のメリット
- 軽量&コンパクトで、取り回しが非常に良い
- 全長380mm、重量1,390g
- 箱出し状態でも命中精度がとても素晴らしい
- CQBフィールド最強のウェポン
- 2万円以下の安い価格!
しかし、大きいデメリットがあります。
電動MP7のデメリット
- メカボックスがコンパクトなため、エアー量が少なくて初速が低い
- 箱出し初速:70~76m/s
- ホップを掛けると、さらに初速が落ちるので、飛距離を伸ばしにくい
しかし、エアソフトガンは実銃ではないので、内部カスタムをすることでパワー(初速&飛距離)を引き上げることができます!
カスタムの目的
- 内部カスタムを通じて、電動MP7のほぼ唯一な弱点であるパワーを引き上げる
- CQBフィールドだけではなく、屋外フィールドまで活躍できる「オールラウンド・ウェポン」を作る
それでは、具体的に見ていきましょう。
電動MP7初速アップカスタム「チャンバー周り編」
まずは、初心者の方でも簡単にできる「チャンバー周り」の内容です。
① インナーバレル交換
電動MP7のカスタムで、最も手軽に、最も確実に成果を出せるのが、インナーバレルの交換です。
電動MP7のインナーバレルを純正から、LayLax製 Nine Ball ロングインナーバレルに交換すると、初速が上がります。
LayLax製・ロング・インナーバレルの効果
- タイトな内径で、バレル内のエアロスが減る
- バレルが長くなって、バレル内でBB弾の加速量が増える
- これだけで3m/s~5m/sの初速が上がる
- 専用のノズルベースが付属していて、純正のハイダーがそのまま使える
② TFGリング追加
チャンバーに、「TFGリング」というオプションパーツを追加します。
K-HOBBY製TFGリングは、小さなプラスチックのパーツですが、パッキンの形や位置の最適化にすごい効果があります。
K-HOBBY製TFGリングの効果
- パッキンの変形を防いで、給弾が安定する
給弾安定→初速安定→命中精度アップ! - エアロスを防いで、初速が上がる!
さらに、このTFGリングとの相性抜群のパーツが「Firefly製スカイフィッシュパッキン」です。
Firefly製スカイフィッシュパッキンの効果
- V型ホップで命中精度を向上
- 気密性の向上で初速アップ
- 屋外で有効な0.25g以上のBB弾に最適
「チャンバー周り編」では、初心者の方が手軽にカスタムできるパーツを解説しました。
次は、パワーに直接関わるパーツを解説します。
電動MP7初速アップカスタム「パワーアップ編」
① スプリング交換
スプリングはエアガンのパワー・アップにおいて、とても直接的に働き、最も重要パーツだと言っても過言ではありません。
初速アップの根本的な役割を担うパーツです。
人気のパワースプリング
電動MP7の初速アップ・カスタムに使用できる強化スプリングで最も選ばれているのはこの2つです。
- ライラクス製パワースプリング(短いほう)
- アングス製EXパワースプリング(長いほう)
ライラクス製パワースプリングの効果
- 強化スプリングによるエアの圧力増加で初速をアップ
- 初速は2m/s~4m/sほど上がる
- 比較的にメカボックスへの負担が少ない
アングス製EXパワースプリングの効果
- 強化スプリングによるエアの圧力増加で初速をアップ
- 初速は6m/s~8m/sほど上がる
MP7の初速アップだけを考えると、アングス製のEXパワースプリングの方がポテンシャル高いです。
メカボへの負担が心配な方は、バランスが取れているLayLax製のNine Ballパワースプリングが良いです。
筆者の場合は、最初はライラクス製のスプリングを使用しましたが、屋外フィールドでの使用において、もう少し初速を上げたかったので、今はアングス製のスプリングに変更しました。
強化スプリングは初速アップの基本になりますので、MP7の初速を上げたり方は是非チャレンジしてみてください。
電動MP7のメカボックスを開ける工具
電動MP7のメカボックスを開けるためには、T6トルクドライバーが必要です。
T6トルクドライバーを単品で買うこともOKですが、セットの工具を買ったほうがコスパが良いです。
MP7のメカボックスを開けるためのT6トルクドライバーだけではなく、他のメカボックスを開けるためのT10トルクドライバー、六角レンチドライバーなどがセットに揃えるのでお得です。
② スプリングガイド交換
初速アップのカスタムで強化スプリングを使用する際には、強化スプリングガイドも一緒に使用することが一般的です。
強化スプリングガイドの効果
- 高強度の素材で作られていて、強化スプリングの強さに耐えられる
- スムースワッシャーによりスプリングの力をより引き出すことができる
③ ピストンヘッド交換
ピストンヘッドは、あまり重要だと認識してない方も多くいますが、実はとても重要パーツです。
ピストンヘッドの役割
本来のピストンヘッドの役割は、シリンダーの中で前進するピストンによって、エアーをノズルまでに出すことです。
ピストンヘッドの重要ポイント
ピストンヘッドにおいて重要なポイントは、2つあります。
- 前進時の気密性:「ゴムOリング」
- 後退時の後方から吸気:「穴」
ピストンヘッドにある「穴」と「ゴムOリング」がそのポテンシャルをアップしてくれます。
それぞれについて少し深堀りします。
ピストンヘッドの前進
エアガンが発射されるためには、ピストンの前進が必要です。
当然ですが、この際に、できるだけ多くのエアーを押し出した方がパワーアップに繋がります。
多くのエアを押し出すためには、ピストンが前進する時に、ピストンヘッドの「Oリング」が外側に広がって気密性を向上する必要があります。
ピストン前進時のピストンヘッドは、穴から空気を通して「Oリング」が広がります。
東京マルイMP7の純正ピストンヘッドの穴は3つですが、LayLax製のピストンヘッドは穴が6つあるので、Oリングがより強く広がって、気密性が向上します。
ピストンの後退
BB弾が発射された直後には、ピストンが後退します。
この際に、ピストンが後方に戻りながら、気密性が原因で前方からの空気を少し吸ってしまう可能性があります。
これを「前方吸気」と言います。
前方吸気が発生るすると、インナーバレル中で発射中のBB弾、給弾されるBB弾に影響が与えられてしまって、安定性が低下します。
発射中のBB弾と給弾されるBB弾の安定性が低下すると、エアガンの命中精度が下がります。
でも、ピストンヘッドの穴があると、後方からの空気を通しながら後退することができます。
これを「後方吸気」と言います。
東京マルイMP7の純正ピストンヘッドの穴は3つですが、LayLax製のピストンヘッドは穴が6つあるので、後方吸気の性能がより向上します。
LayLax製ピストンヘッドの効果
- 前進時の気密性を向上させる→初速アップ
- 後退時の後方吸気の性能を向上させる→命中精度アップ
※シリンダーヘッド、シリンダー、ピストンヘッドは、内径が微妙に違うとエアーロスの原因になるため、同じメーカーのパーツを使うことが推奨されます。
「パワー編」は以上です。
次は、パワーアップを耐えるための、耐久性アップパーツを解説します。
電動MP7初速アップカスタム「耐久性アップ編」
このセクションでは、電動MP7の初速アップカスタムによる破損を防ぐための、耐久性アップについて解説します。
① ピストン交換
ピストンは発射のたびに最も激しい動きを耐えるパーツです。
ピストンの動き
- ギアの力で後退する
- 強いスプリングを圧縮する
- 一瞬でシリンダーまで前進してシリンダーヘッドにぶつかる
初速アップカスタムで強化スプリングを使用すると、ピストンに掛る負担が大きくなるため、強化ピストンを使用して耐久性を上げることが一般的です。
LayLax製ハードピストンの効果
- 衝撃に対する耐久性の向上
- ギアと接する歯の耐久性の向上
② シリンダーヘッド交換
シリンダーヘッドは、激しい動きをするピストン(+ヘッド)がぶつかる対象となるパーツです。
LayLax製のシリンダーヘッドは衝撃を吸収して緩和することができます。
この衝撃が少しでも吸収ができれば、その分メカボックスに掛る負担が減ることになり、メカボ割れが防止できます。
LayLax製シリンダーヘッドの効果
③ シリンダー交換
普通の社外製のシリンダーは、純正よりエアー容量が大きいですが、MP7の場合はほとんど変わりません。
しかし、LayLax製のシリンダーは優秀な素材で制作されているため、耐久性を上げることができます。
また、シリンダーヘッド、シリンダー、ピストンヘッドは、内径が微妙に違うとエアーロスの原因になるため、同じメーカーのパーツを使うことが推奨されます。
LayLax製エアシール・シリンダーの効果
- Oリングとの接点摩耗を低減
東京マルイ電動MP7の初速アップ・カスタムにおすすめのパーツの解説は以上です。
最後はカスタム結果を発表します。
電動MP7初速アップカスタム「結果」
カスタム結果:初速
最高初速
- カスタム前:74m/s
- カスタム後:92m/s
適正ホップ初速
- カスタム前:70m/s
- カスタム後:88m/s
カスタム結果:飛距離
最大飛距離
- カスタム前:40m
- カスタム後:50m(マンターゲット命中可能)
カスタム感想
純正のMP7は、軽量&コンパクトで取り回しが非常に良くてCQBで最強のウェポンでしが、屋外フィールドでの活用が難しかったです。
純正MP7を屋外で使用した際の悩み
- 初速が弱くて飛距離が短い、風の影響が受けやすい
- ホップをかけるとさらに初速が落ちるので、飛距離を伸ばすことが難しい
しかし、今回のカスタムをすることで、初速を大幅に引き上げて、屋外まで強いウェポンとしてグレードアップできました。
カスタムされたMP7の強み
- 初速が次世代電動ガンなみに上がる
- 強い初速があるから、ホップをよりかけることができて飛距離を無難に伸ばせる
- また、0.25g弾を使用して集弾性をもっと上げられる
- コンパクトマシンガンなのに初速&飛距離の戦いで負けない
電動MP7カスタムに使ったパーツLIST
電動MP7におすすめの装備
電動MP7関連記事
エアガン・カスタムの注意事項
- 本記事のカスタム内容は、ウェブサイトや専門ショップの情報などを参考にした個人的な見解&実験結果ですので、参考までにお願いします。
- 同じパーツを使っても、各エアガン&パーツによる個体差があります。
- エアソフトガンは法律規定があり、0.2gのBB弾使用時(直径6mm)での初速は最大98m/s(0.989J)までとなっています。
- カスタム後には必ず弾速チェックを行ってください。
- 規定値を超えた物は違法銃になりますので、ご注意ください。
- フィールドによっては安全の為に更に弾速規定が設けられていますので、事前にフィールドレギュレーションの確認をお願いします。
(2020.04.13) |
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