東京マルイ・次世代電動ガン・HK416は、ノーマル状態の箱出し性能がとても素晴らしいエアガンです。
でも、ほとんどの電動ガンは、HOPを適正ホップまで調整すると初速が落ちてしまうので、「もう少し初速を上げたい」・「もう少し飛距離を伸ばしたい」と思う方が多くいると思います。
本記事では、「HK416の適正ホップの初速・飛距離がアップできるカスタム手順」を紹介します。
サバゲーで実際に使う「適正ホップの初速」を上げると戦闘力がアップできます!
メカボックスを開けたことがない初心者の方も簡単にできるので、ぜひご覧ください。
※筆者が過去(HK416を買ったばかりの時)に、実際にやってみたカスタム内容なので安心してご覧ください。
※対象電動ガン:次世代HK416(デルタカスタム、デブグルカスタム)、M4 CQB-R
※ホップを適正に調整する方法についてはこちらの記事をご覧ください。
HK416のカスタム必要理由
次世代HK416の初期性能
東京マルイ「HK416」は、そのバリエーションが5つもあるほど、次世代電動ガンの中でも人気TOPのモデルで、TOPクラスの性能を発揮します。
次世代HK416の箱出し初速
- ゼロホップ:90~92m/s程
しかし、適正ホップの初速は高くありません。
次世代HK416の適正ホップ初速
- 適正ホップ:84~85m/s程
※ほとんどの電動ガンは適正ホップで初速が落ちます。
サバゲーはゼロホップで戦わない!
適正ホップの初速をアップさせたい
サバゲー初心者のニーズ
- 適正ホップで初速が落ちることがもったいない、もう少し上げたい
- なんか飛距離も負けている気がする、もう少し飛距離を伸ばしたい
※サバゲーテクニックなど実力の話は論外とします。
しかし、初心者の方は、電動ガンをカスタムしたくても、まだメカボックスを開けた経験がないので躊躇する場合が多いです。
サバゲー初心者の悩み
- まだメカボックスを開けたことがない、故障のリスクは避けたい
この様な方は、集中してください!
メカボックスを開けなくても、初速・飛距離のアップができる
幸いに、HK416はメカボックスを開けなくても、初速・飛距離がアップできる簡単カスタム方法があります。
さらに、適正ホップでの初速が最大初速に近づくので、実質的な性能(初速・飛距離)アップは効果抜群です。
HK416簡単カスタムの目標
適正ホップ時の初速・飛距離をアップ!【重要】
適正ホップ時の初速
- 純正箱出し:85m/s
- カスタム目標:92m/s
適正ホップ時の飛距離(最大有効射程)
- 純正箱出し:45m/s
- カスタム目標:50m/s
プチ流速チューンを初心者向けにアレンジ!
メカボックスを開けない
コスパ良い
プチ流速チューンとは?
こちらでは、今回紹介するカスタムの前提となる理論を軽く説明します。
難しい方は、「カスタム手順」までスクロールダウンしても問題ありません。
流速チューンについて
(出典:www.gunsmithbaton.com)一般的なホップシステムの弱点
エアガンは飛距離を伸ばすために、ホップシステムが搭載しています。
しかし、ホップ回転はバレル内での接触抵抗で弱くなる傾向があります。
流速チューンとは?
流速チューンは、ノーマルのパッキンのようにラグを押し出すのではなく、接触の面積を長くすることでホップ回転を強くします。流速チューンの効果・条件
流速チューンの効果
- バレル内でのホップの損失を最低限で抑えるために、ショット(200mm以下)・ルーズ(内径6.20mm以上)のインナーバレルを使います。
- ショット・ルーズのインナーバレルを使うと、初速が落ちます。
- 初速を上げるためには、すごく強いスプリング・ヘビーピストンなどが必須になります。
流速チューンは、メカボックスのカスタムが必要になる
スプリング・ピストン・シリンダーなどを交換するためには、メカボックスを開ける必要があります。
初心者の方なら、メカボックスの内部をカスタムすることは負担があります。
メカボックスは電動ガンの心臓のような重要パーツで、精密作業が必要だからです。
初心者向けプチ流速チューンについて
今回のカスタム目標は、メカボックスを開けないことです。
メカボックスではなく、チャンバー部とインナーバレルを交換するだけで、少しの流速チューンの効果が得られる「初心者向けプチ流速チューン」を分かりやすく説明します。
プチ流速チューンのメリット・おすすめ理由
・適正ホップで最大値に近い初速が出ます。
・流速チューンほどではないけど、弾道の直進性・飛距離を伸ばせます。
※そのため、プチ流速チューンではなく、「ロングレンジカスタム」とも呼ばれる
※ホップに比例して初速を上げることが目的ではなく、あくまで「適正ホップで良い初速を作る」、「ホップ回転の効率を上げて飛距離を伸ばす」ことに集中したカスタム方法である
・強いスプリングを使わないので、メカボックス内部カスタムが省略できます。
※メカボックスへの物理的な負担も減る
(セッティングのよっては10m/s以上)
※ゼロホップは弱い、適正ホップで最大値に近い、MAXホップでちょっと落ちる
・ホップによる初速変化が少ないので、悪質な悪用できないので安心です。
※流速チューンは、ホップによって初速が大きく変わる
・後日の状況に応じて、スプリングをちょっとだけ強いものに交換することも可能です。
※一旦は最低限のパーツを使うのでコスパが良い
さて、ここからはカスタムの手順になります。
※HK416だけではなく、M4 CQB-Rも共通です。
HK416の初速・飛距離アップカスタム方法
HK416の初速・飛距離アップカスタムに使うパーツ2点
BATON 流速ルーズバレル 6.10 (電動ガン用 275mm)
- 内径 6.10mmの流速チューン用のルーズバレル
- インナーバレル内での褶動抵抗を低減
- ホップシステム本来の効果を発揮させることで長距離射撃を可能とする
- BB弾がインナーバレルから飛び出した後も、バレルスリーブで圧縮空気を整流することでフライヤーを低減、安定した集弾製を実現している。
- 面ホップに適したホップ窓形状、少ない抵抗でより強いホップ回転を得ることができる面ホップパッキンに対応
BATON 面ホップアップパッキンセット(0.25g以上用)
- 長掛タイプのホップテンショナーと面押しタイプのホップパッキン(セット)
- ノーマルのパッキンのようにラグを押し出すのではなく、接触の距離を長くすることで、抵抗を増やさずにホップ回転を強くする
- バレルと共に、ホップシステムを最適化することで、日本の初速規制の範囲内で0.25gなどの重量弾に適切なホップ回転を効率よく与えられる
HK416の初速・飛距離アップカスタムの手順
※初心者の方も分かりやすくするために写真を多めに使っています。多少長いですが、内容は難しくありません。
HK416のアッパーとロアを取り外す
・ロックピンを外す
・アッパーとロアを分離
・チャージングハンドルとアッパーストッパーを外す必要は無いので、取れないように注意
HK416のアッパーからチャンバーを外す
・アッパースペーサーを外す(なくさないように注意)
・チャンバーとインナーバレルをアッパから外す
HK416チャンバーからインナーバレルを外す
・ホップアームの固定ピンを外す
・ホップアームを外す
・純正の丸いホップテンショナーがチャンバー内に残らないように注意
・バレル固定リングを外して、インナーバレルとパッキンをチャンバーから外す
BATONインナーバレルにBATONパッキンを付着する
BATONインナーバレルとパッキンをチャンバーに付ける
チャンバーにBATONホップテンショナーを付ける
・ホップテンショナーをチャンバーに入れる
・ホップテンショナーがホップアームの正しい位置に来るように意識する
・ホップアームを戻して、ロックピンを付ける
ホップ状況を確認する
・ホップダイヤルをマックスまで回して、ホップがまっすぐ降りてきているか確認
※確認が終わったらホップダイヤルはゼロに戻す
インナーバレルとチャンバーを本体へ戻す
・アッパースペーサーを注意しながら戻す
HK416アッパーとロアを取り付ける
・ダストカバーを閉める
・チャージングハンドルがとアッパーストッパーの位置に注意
・アッパーとロアを取り付ける
・ロックピンを取り付けると完了
カスタム後の初速をチェックする
・ホップはゼロからマックスまで、約10レベルで分けて、こまめにチェックする
※どのホップの状態でも、0.989Jを超えては行けない
※最大初速が出るホップを把握しておく
※このカスタムの場合、最大初速のホップが、適正ホップと最大有効射程に近い
それでは、カスタム結果を確認しましょう。
HK416の初速・飛距離アップカスタム結果
※以下の結果は、筆者のHK416に今回のカスタムを行った時の結果数値です。
※エアガンによって個体差(機密・スプリングのヘタリ状態などによる)があります。
HK416カスタム結果【初速】
ゼロ・ホップの初速
- カスタム前:92m/s
- カスタム後:87.4m/s
適正ホップの初速【重要】
- カスタム前:85m/s
- カスタム後:92.5m/s
※筆者の場合は、ホップを8割程かけた状態です。
マックス・ホップの初速
- カスタム前:86m/s
- カスタム後:90.2m/s
最大有効射程
- カスタム前:45mほど
- カスタム後:50mほど
適正ホップでの初速・飛距離がアップ!
初心者向けプチ流速チューンの効果で、適正ホップ時の初速・飛距離がアップできました。
適正ホップでの向上であるため、サバイバル「ゲーム」での性能はかなりアップしたのでは無いでしょうか。
後日の追加カスタムで、さらにグレードアップもできる
さらに、このカスタムの良い点は、今後に何かのきっかけでメカボックスの内部カスタムするチャンスがあると、その際にスプリングだけを強化スプリングに交換すれば、さらにプチ流速チューンの効果がグレードアップできる高効率のカスタムです。
・初速と飛距離がもう少し伸びる
・イメージ:初心者向けプチ流速チューン ⇒ 普通のプチ流速チューン
※ただし、後日のスプリング強化で、初速がオーバーしてしまう可能性もあるので注意が必要です。その時に初速を落とすためには、ショート・ルーズインナーバレルを使う必要があります。
HK416簡単カスタムのまとめ
HK416の初心者向けプチ流速チューンが必要な理由
- 適正ホップの初速・飛距離をアップさせたい
- できればメカボックスは開けたくない
HK416簡単カスタムの目標
- 適正ホップ時の初速・飛距離をアップ
- プチ流速チューンを初心者向けにアレンジ
HK416の初心者向けプチ流速チューンのメリット
- 適正ホップで最大値に近い初速が発揮できる【戦闘力アップ】
- 弾道の直進性・飛距離を伸ばせる
- メカボックス内部カスタムが省略できる
- 後日の状況に応じてメカボックスのカスタムを加えられる
HK416の初速・飛距離アップカスタムに使ったパーツ
東京マルイ・次世代HK416(またはM4 CQB-R)をサバゲーで使用している初心者の皆さん!
※エアガンのカスタムに関する注意事項
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